NASCAR2016第18戦ケンタッキー

ペースカーがピックアップトラックでしたが、NASCARマシンと比べるとかなり大きい事に驚きました。

 

今回のケンタッキーは路面を改修し、レスダウンフォースの仕様でのレースとなります。

特にターン3~4が難しくなっていて、トラブルが多発しました。

また、車が真後ろに付いた影響が大きいようで、バランスを崩す車がとても多かったです。

いつもと違った感覚のレースで、これはこれでいいと思います。

ケンタッキーは1.5マイルとは言え、他のトラックとは大きく違いますので、他のトラックではどう出るでしょうか。

 

レースは最後燃費レースとなります。

ピットウインドの予測が64~67周で残り69周からのリスタートなら、燃費セーブ走行をすれば余裕です。

しかし、実際はそんなに簡単な状況ではありませんでした。

というのも最後のピットはほぼ全車2タイヤ交換です。

燃料は1缶しか入っていません。

その前のピットを巻き戻して見返すと、全車4タイヤです。

その後はイエローが何度か出たものの、約50周走っています。

 

という事で燃費計算は非常に難しいものでした。

最後まで持つかどうか誰も解らない状況だったはずです。

結局は最後まで走る事を選択したケセロウスキーが押し切ります。

ケンゼスが入った時点で後ろと7秒差が付きましたので、そこで大きく失速して燃費を稼ぎました。

ただ、正直あそこまで後ろに近寄られると無理矢理インにねじ込まれる可能性があります。

エドワーズが勝っていてもおかしくなかったはずです。

 

それと優勝争いをみすみす逃したのがトゥレックスJRです。

最後のピットで完全なスピード違反をして最後尾に下がりましたが、その時にフルサービスをしています。

燃料的にもタイヤ的にも他の車より有利でしたが、ピットに入ってしまいました。

最後まで行く戦術を取っていれば、更に際どい勝負になっていたと思います。

NASCAR2016第17戦デイトナ

レースはトニーなどスチュワートハースの面々が後方待機策を取ります。

ニコニコ戦術を排除する空力になって以降、データにもあったように後方待機策は届かない傾向があるので、最近はトップチームが後方待機策をして来なくなりました。

まあチェイスを決めている人たちにとっては消化試合なので構わないですが「どういう結末になるのかな?」と思いながら見ていました。

そんなトニーが鼻歌を歌っている途中にビッグワンが発生します。

マクマーレーの車が壊れて左にふらついた結果、ジョンソンに当たってその後は玉突き事故です。

結構珍しいトラブルだったように見えます。

 

後方待機策のトニーはその事故を無事交わしましたが、最後の最後でクラッシュしてしまいました。

 

ビッグワンを回避したペンスケ2台VSブッシュブラザーズの戦いとなりますが、ケセロウスキーが秘策を出してきます。

窓から手を出して、後ろのロガーノにアクセルを踏むタイミングを知らせてニコニコ状態になる戦術です。

結局残り2回のイエローでどちらもロケットスタートを決めたケセロウスキーが逃げ切ります。

まあペンスケの作戦勝ちですね。

 

ただ消化試合なのに手の内を見せてしまいました。

勝負どころの秋のタラデガでは各チーム対策を取ってくるかと思います。

NASCAR2016第16戦ソノマ

年2回のロードコース、専門家であるアルメンディンガーが先行します。

それに加えてエドワーズとトゥレックスが付いて行く状況でした。

ピット戦術はジョー・ギブスの3台が正攻法である「3ストップの早目型」を取ります。

ただ、ここは2ストップでも行ける可能性があり、ハービックが30周過ぎまで引っ張りました。

一方上位陣は中途半端な戦術を取ってしまいます。

 

結果的には45周目にイエローが出て、ハムリンやカイルが労せずしてトップに出ました。

そこからファイナルストップに向かうのですが、ジョンソンは残り45周、ハムリンは残り40周で入ります。

過去の記憶だと燃料は40周近く持つはずですが、タイヤがそれだけ持つなら3ストップではなく2ストップで走るはずです。

これ最後どうなるの?と思いながら見ていました。

 

一方でトニースチュワートは4ストップで刻みます。

トニーが残り25周に入った直後にイエローが出ました。

前に居た全車がピットに入ります。

これでトニーがトップです。

ステイアウトする車が居なかったのは不思議でしたし、4ストップで行くならジョンソンやジョー・ギブスの面々は残り30周を切ったあたりで入るはずです。

そうじゃないと戦術の整合性がありません。

これはもう八百長の匂いしかしないですw。

 

トニーの後ろはハムリンやカイルといった下僕だったので、「八百長じゃ無くてもトニーの優勝で決まりかなあ」と思ってみてました。

要介護認定のトニーを介護福祉士ハムリンがしっかりサポートしてゴールするかと思いましたが、ファイナルラップでハムリンがトニーを抜いてしまいます。

しかし、ハムリンはファイナルターンにブロックラインを通らず、逆にブレーキングを遅らす事でトニーに道を譲りました。

流石にこれくらいはバトルしておかないと「露骨な八百長レース」として現地でも問題になるからだと思います。

自演男優賞ハムリンの上手さが光ったレースでした。

 

「ホームステッドで俺様が引退したらNASCARの時代は終わるぞ」

とイブラヒモビッチ級の大口を叩くトニーさんですが、NASCAR界の功労者であるのは間違いありません。

最後の年くらいはチェイスの枠を1個あげてもいいと思います。

あとは真面目に走って30位以内をしっかり確保する事です。

NASCAR2016第15戦ブルックリン

また新しい空力パッケージを導入した今回のミシガン。

このトラックはレスダウンフォースにしても仕方ないはずなので、どういう意図があったのか解りませんでした。

パッケージを変えた結果、フロントグリルにゴミが付きやすくなるという謎結果に困惑です。

レースの序盤、ケセロウスキーはガス欠をやらかすもトゥレックスJRのスピンによるイエローに助けられます。

ピットオープンになる前に給油しているように見えますが、ペナが出ておらず10位リスタートでした。

ルールが変わったのでしょうか、謎です。

 

今回は久々にトニースチュワートが速かったですが、レスダウンフォースだと「ダート上がりが有利」という説が本当なら今後楽しみです。

 

レースはほぼロガーノとエリオットの争いとなります。

結局リスタートを決めた車がクリーンエアーの優位性で先頭を走り続けるという、いつも見た光景でした。

空力が変わっても何も変わっていません。

 

 

終始リスタートからの加速勝負を制したロガーノが優勝となります。

ギア比の影響なのでしょうか、ここまで各車の加速力が違っていたレースは記憶がありません。

ジョーギブスはリスタートの出足だけ明らかに遅かったのが気になりました。

ギア比はレース中に変えれないので、それが勝敗を左右し過ぎるのはあまり望ましく無いはず。

 

NASCARは色々手探りでレギュレーションをいじっていますが、イマイチ結果が残っていません。

とりあえずもう一戦別のトラックで様子を見るそうなので、見守りたいと思います。

NASCAR2016第14戦ポコノ

雨で順延となった今回のポコノ。

最初はペンスケの2台が先行しましたが、ロガーノはやんちゃをしてニューマンにお尻を掘られ、ケセロウスキーはピットでボディを改造してしょっ引かれました。

ペンスケは過去にフェンダーをいじったりするなど、ピットでボディをモデファイをする事を考えていますが、バレずにやるのは難しいです。

今度は右タイヤ交換から左タイヤ交換に移る際にジャッキマンがフロントのボンネット付近をいじって来ると予想します。

 

レースは中盤からチェイスエリオットが支配する展開に。

ジョンソンやカートブッシュ、JRさんなどヘンドリック一門のマシンが軒並み速かったです。

 

最後は燃費レースとなります。

トップのカートブッシュは2周足りないとの事。

ここは1周2.5マイルなので、合計5マイル足らないというのは結構厳しい状況です。

ターン1でエンジンを切るなどの工夫をした結果、最後まで走れました。

途中でガス欠するマシンが見当たらなかったですし、ケセロウスキーは残り10周の早い段階でGOサインが出た事からも「2周ショート」というのがブラフだったのかもしれません。

状況を深刻に伝えないとカートブッシュは燃料無視してバトルしちゃうような性格ですから。

 

 

とりあえずヘンドリックが力を見せつけた今回のレース。

この勢いはポコノ限定なのでしょうか。

NASCAR2016第13戦シャーロット

冒頭に紹介されたようにこの日はINDY500も行われたのでその感想を。

レースは燃費レースでアレクサンダーロッシが勝ちましたが、ブルデーやカストロネベスは燃料をより多く持っていて、かつドラフティングが効くポジションに居ましたから、ピットに入ったの事が疑問に思います。

レース序盤はホンダエンジン車よりシボレーエンジン車の方が後にピットに入っていたわけですし。

結局アレクサンダーロッシは他が全てピットに入ってしまったために、1周10秒遅く走ることが出来ました。

こうなると大幅に燃料セーブが出来るので、燃料が持った形です。

ブルデーやカストロネベスが勝負していれば、ピットに入ったムニョス含めてかなり際どいレースになったと思います。

 

コカ・コーラ600の話に戻しますと、レースはトゥレックスJRが圧倒的な走りをします。

ファニチャーローはジョー・ギブスのサポートを受けるようになってから更に速くなった印象です。

終始単調な内容になりました。

解説の福山さんがおっしゃる通り「リストリクタープレートを入れてみる」のも面白いと思います。

過去にもシャーロットで入れた事があるそうですが、1.5マイルオーバルのダーティーエアー問題が一向に解決されないので、こういう荒療治も必要です。

 

最後は56周のグリーンフラッグランとなりましたが、トゥレックスが容易に押し切ります。

昔はフルタンクで45周くらいしか走れないトラックでしたが、電子制御になってここまで変わるとは思いませんでした。

 

今回のレースでレギュラーシーズンは半分が終了です。

特に波乱はなく、ディロンの健闘が目立つくらいです。

全く目立ってないマクマーレーが今年もしれっとチェイス圏内に居ます。

これからロードコースや北米仕様のトラックを回りますので、新たな優勝者が増えるはずです。

ボーダー争いは今のところ熾烈ですが、今ボーダーに居る人は頑張って勝つかアーンハートJRあたりを食わないと厳しいと思います。

NASCAR2016オールスターチャレンジ

今年は出場資格が大幅に変わります。

予選レースも3つになりましたし、ファン投票も2人になりましたし、過去10年というシード枠も無くなりました。

昨年から今年にかけての勝利した人間が偏っていたと言えます。

過去の例だとジェフゴードンの勝利枠は同じ車に乗るチェイスエリオットに引き継げる記憶があったのですが、今年は違っていたようです。

 

レースのフォーマットも大きく変わります。

前はファイナルピットストップは全台4タイヤ交換マストだったわけですが、今回は上位の9台~11台だけ交換出来ます。

残りの車は強制的にステイアウトで露払い役です。

 

最終スティントを盛り上げたかったのでしょうが、色々と穴が多すぎてどうなるのだろうと思いながら見てました。

1セグメントから問題が起こります。

最後の5周でマクマーレーがスピン。

その時点で入ってなかったケンゼスがアンダーグリーンのピットが不可能となりペナルティとなります。

ケンゼスがピットに入ってなかったので、何台かラップダウンのままです。

しかしセグメントはそのまま終了して、リスタートが無かったため、ウェブアラウンドがありませんでした。

残り数周でイエローが出ることを想定して無かったNASCAR側のルール不備です。

トニーさんが

こらこら
とご立腹でした。

セグメント2はチェイスエリオットが勝負をかけます。

早急にピットに入ろうとしました。

ここはピットに入って2タイヤなら問題なく同一周回に戻れます。

先にピット義務を果たしておけばイエローが出ると先頭に立てるので、それを見据えた戦術です。

ところが、ピット進入時に追突されてしまうという不運。

結局この戦術を取ったドライバーは他に居ませんでした。

 

セグメント2の残り15周から、やはりチャドカナウスが仕掛けてきます。

タイヤ温存でゆっくり走って12位まで落としました。

ファイナルスティントで前でスタートするためです。

こういう戦術もアリですが、最も期待値が高いのは50周目にピットに入る事です。

ファイナルラップなら4タイヤ交換をしても周回遅れになりません。

穴が沢山あるルールなので、禁止されていたとは思えませんが、誰もして来ませんでした。

 

最終セグメント前には、まさかのラグナット検問。

エドワーズがしょっ引かれ、最後尾に下げられます。

レギュラーシーズンも抜き打ちでやればいいです。

 

最後のリスタートはジョンソンが先頭でしたが、4タイヤ勢が2列目に居たので直ぐに飲みこまれました。

抜けだしたのがカイルラーソンでしたが、最後の最後にロガーノが持って行く結果となります。

ルール的に色々問題のあった今回のオールスターレース、来年にまた期待しましょう。

NASCAR2016第12戦ドーバー

ドーバーのバックストレートのイン側にセーファーバリアが増設されている事に気が付きました。

この場所はNASCARでも有数の危険スポットだっただけに妥当な改修です。

あそこでスピンするとほぼガレージ行きの壊れ方をして、それがチェイスの結果に大きく左右したので、この改修が秋開催でどう影響するでしょうか。

 

レースは2タイヤ・4タイヤが別れる絶妙なタイヤ状態となり、めまぐるしい展開になります。

最後のピットでケンゼスとジョンソンが2タイヤ交換で前に出ましたが、リスタート後にジョンソンがまさかのマシントラブル。

ここはコース幅が狭いので玉突き事故になりました。

順位調整をしてアウトレーンを取ったトゥレックスJRは災難です。

策士策に溺れました。

トゥレックスに順位を譲られたエドワーズが有利となりましたが、マシン的に勢いがあるラーソンに押されます。

ラーソンはその勢いでケンゼスも喰って初優勝といきたい所ですが、NASCAR界の妖怪通せんぼジジイはそう簡単に抜くことが出来ません。

エリオットに絡まれたのも痛かったと思います。

結局ケンゼスが逃げ切りで終了。

ラーソンの初優勝はお預けとなりましたが、ケンゼスのブロックは百戦錬磨の強者でも破れないので仕方ないです。

無理やりこじ開けても良かったとは思いますが、ラーソンのリスタートはそこまで速く無かったため、ファイナルラップまで仕掛けを待たないとイエロー後のオーバータイムでエリオット以下にやられる可能性がありました。

それゆえファイナルラップまで待つのが定石でしたが、上手くタイミングが合わなかったです。

久々に手に汗握るいいレースでした。

 

NASCAR2016第11戦カンザス

前のレースからタイヤラグナットが「5本マスト」となりましたが、ジョー・ギブスは5本締めても11秒台で出ていました。

マシンも速いですし、手が付けられません。

 

 

レースの大半を支配したのは実質ジョー・ギブスのマシンに乗るトゥレックスJRでしたが、レース終盤にトラブルで後退。

解説の石見さんが「セットアッパー」と言っていたように、こういうレースが多すぎます。

 

他にはカイルラーソンが目立っていましたが、不運にもハムリンとケセロウスキーのシンクロ単独スピンに巻き込まれました。

カイルラーソンもそろそろ結果がほしい所ではありますが、今のチーム力だとよくやっている方だと思います。

ただ、今年はエリオットやディロンやブレイニーがいいだけに埋もれたくはない所です。

 

レースは終盤トップに立ったカイルにハービックが追いつきましたが、そこから抜くだけの力はありませんでした。

カイルは「カンザス未勝利」という事を取り上げられていましたが、個人的にはカイルが勝ってないトラックが3つしか無かったことに驚きです。

カンザスは少し前までチェイス開催の1回しか無かったので、それが原因だと思います。

シャーロットを勝つのも時間の問題ですので、あとは難コースポコノだけになりそうです。

 

一方ヘンドリックはこのレース不発でした。

スチュワートハースは良かっただけに、マシンが悪いというわけでは無いと思いますが、チェイスの重要トラックだけに先行き不安です。

NASCAR2016第10戦タラデガ

雨予報という残念なお知らせを聞いて一気にテンションが下がった今回のタラデガ戦。

レースは序盤から雨天レース打ち切りを睨んで、激しい戦いとなります。

 

そんな中、目立っていたのがチェイスエリオットです。

ジェフゴードンが引退して「ヘンドリックはタラデガでどう戦うのだろう?」と思いながら見てました。

ただJRさんは早々にクラッシュして、ジョンソンやケインも上に来れず連携が見られず終了。

JRはヘンドリックと連携しなくてもある程度は戦えますが、ジョンソンにとってゴードン引退は痛いです。

エリオットのマシンが今回良かっただけに、秋のタラデガではキーマンになると思います。

 

レースは自転車のスプリントポイントを争うような激しい展開で進みました。

94周目のハーフウエィを取ったのはケセロウスキーです。

が、G+の放送時間は半分も終わっていません。

最初のグリーンフラッグが振られた時間も通常進行だったので薄々気がついていましたが、雨は来ないようです。

 

 

レース終盤、ペンスケの2台が前を固める形となりましたが、ロガーノはケンゼスを意識しすぎて自滅します。

普段下位で走っている面々が上位を走り、誰がどう動くかが予測不能でしたが、最後はカイルとケセロウスキーが抜け出しました。

結局はケセロウスキーが振り切る形で優勝です。

確か5年くらい前にも同じような状況となり、ケセロウスキーがドヤ顔で「ターン3からターン4でラインを上から下に移動すると後ろの車が離れる」という事を言っていました。

今回も同じことをやったわけです。

そのためカイルはバックストレートでインコースに移動すべきだったのですが、アウトレーンにマシンを振ってしまいました。

それが敗因だと思います。

 

今回のレースは188周ずっとスプリントレースをしていた感じで、多くの車がクラッシュに巻き込まれました。

ドライバーにはお疲れ様でしたと言いたいです。